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第八十四回-「プレゼントはワンピース」

魏軍に決定的な勝利を収めることができずにいた孔明は、次第にあせってきました。というのも最近体調がすこぶる悪くなったからです。
目まいがしたり、血を吐いたりすることが多くなったようです。自分の死期が近いことを悟った孔明は、なんとか自分が生きている間に魏軍と決着を付けたいと思い、仲達を挑発します。
その方法は仲達にあるプレゼントを贈ることでした。そのプレゼントとは、今で言う“ワンピース”と“ヘアバンド”でした。若い女性が着る服と身につけるアクセサリーをプレゼントしたのです。そして手紙にはこう書きました。
“史上まれにみる大軍を抱えながら、まったく勝負をしないとは、お前は女の子なのか?男ならば潔く勝負しろ!”
という内容でした。
仲達は怒りで身を震わせますが、ここで怒っては孔明を喜ばせるだけだと考え、グッとこらえます。そして、プレゼントを持ってきた使者に孔明の様子について尋ねます。
孔明の様子を聞いた仲達は、孔明の死期が近いことを見抜き、後もう少し我慢しようと決心します。
こうして、孔明の策略はまたしても仲達を挑発することはできませんでした。仲達は孔明がいるうちは戦っても必ず負ける、と考え辛抱に辛抱を重ねたのです。
ついに孔明の死が迫ってきました。孔明の命は、あと数日しかありません。
次回「孔明最後の時」と題してお送りします。

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