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第五回「“说到曹操,曹操就到”-噂をすれば…」

今回は、“超エリート集団-魏帝国”の“初代社長”曹操にまつわる故事成語についてお話したいと思います。
まず初めに、筆者が独断と偏見で評価した曹操の能力値と“得意教科”を見てください。
魏の国 曹操孟徳君

 曹操  統率  武力  知力  政治  魅力 
 能力値     91       78       91       93       90   
sangokushi-5.JPG
  得意教科    国語    社会    美術  


うーん、とっても優秀な生徒みたいですね~能力的には言うこと無し。
なぜ国語が得意かというと、彼は詩を作るのがとても上手。感情豊かな詩人だったのです。社会がとっても得意だったので彼の政治手腕はすばらしく支配した地域では商業や文化が栄えたみたいです。また美術も好きだったので、彼の国には優秀な美術家や文化人が集まりました。
一方、彼の欠点といえばクールすぎるところと冷酷なところのようです。そいうわけで、けっこういいところもあるんですが“三国演义”では主人公“劉備”との差を見せつけるために“曹操”は冷酷な悪役として描かれてしまっています。
それを物語るのが曹操にまつわる成語です。今日の主題にある“说到曹操,曹操就到”、皆さん聞いたり使ったことはありますか?日本のことわざで言えば“噂をすれば影”という意味です。曹操の話をすると曹操が現れる、つまりみんな曹操の悪口を言っていると本人にばれて殺されてしまうというわけです。実際、曹操を暗殺する計画が何度もあったのですが、全て事前に漏れて、計画した人は一族もろとも皆殺しにされています。
そんなわけで、彼の冷酷さや残虐性を表す歇后语がたくさんあります。(あ、“歇后语”ってなんだっけ?(゜~゜)ヾって方はKOTOMIでお勉強しましょう!)
「曹操转胎(曹操の生まれ変わり)」→「疑心重(疑い深い)」。
まあ自分が何度も暗殺されそうになれば疑い深くなるのも当然だとは思いますが・・・
「曹操杀人(曹操が人を殺す)」→「乱来一气(むちゃくちゃなことをする)」。
曹操が、お父さんを殺された報復として、徐州(現在の江蘇省徐州市)に侵攻し虐殺(人や動物皆殺し)を行ったことから。うーんここまでやっちゃうとこういわれても仕方がないことですね。
「曹操杀吕伯奢(曹操が呂伯奢を殺す)」→「将错就错(間違いを押し通す)」。
曹操が追っ手から逃げているとき、ある親切な家にかくまわれますが、その家族が曹操に食事を準備するとき、豚を捌くための刃物を研いでいたのを曹操が自分達を殺すためだと勘違いし、皆殺しにします。殺害の後、実は豚を捌くためだったことに気づいた曹操は後悔するものの身の危険から家を離れ、その途中、外に出ていて殺害を免れたその家の主人呂伯奢に出会った曹操は呂伯奢の口を塞ぐため呂伯奢も殺害してしまいます。一緒にいた陳宮という人は
「なんでこの人まで殺してしまったんだ!」
といいますが、曹操は
「この人が家に帰って家族が殺されているところを見たらかわいそうだ、だから悲しむ前に殺してあげた。」
と答えます。うーんまさに冷酷でどうしようもないですね。
「曹操杀华佗(曹操が華佗を殺す)」→「讳疾忌医(病気を隠して治療を嫌う)」。
頭痛に苦しむ曹操に当時の名医華佗が脳外科手術を提案しましたが、曹操は華佗が自分を殺害しようとしているものだと疑い殺害してしまいます。まさに“疑心重”!
とどめはこれです。
「阴险毒辣莫过于曹操(最高に陰険で悪辣なこと)」
曹操よりも陰険で悪辣な人!というすさまじいレッテル。みなさん覚えても使わないようにしましょう。
こうしてみると曹操は一つも良い所がなさそうですが、こんな歇后语もあります。
「曹操用人(曹操が人を用いる)」→「唯才是举(才能さえあれば良し)」。
曹操が人材募集に用いた標語です。才能さえあれば、いかなる人物であっても用いるという意味です。彼は身分にかかわりなく才能がある人を登用しました。
また、曹操の臨機応変さや統率力を物語る言葉として「望梅止渴」があります。意味は“空想で自分を慰める”転じて“その場しのぎで、実際には役立たない”です。曹操が軍隊を率いて水の無い場所を行進中に兵士たちが水を飲みたいと騒ぎ出したので、曹操が
「前方に梅林があって甘酸っぱい梅の実がいっぱい実ってるぞ!そこまでがんばれ!」
と言ったところ、兵士たちは唾が出て渇きを癒したという出来事から取られた言葉です。
今回は、曹操に関する成語をまとめてみました。実際に使いどころはなかなか見つけられそうもありませんが、三国志が中国語に大きな影響を与えているということをわかっていただければうれしいです。
次回は、「波乗りジョニー-呉」と題して、三国の一つ「呉帝国」についてお話したいと思います。

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コメント (1)

DRY:

毎回とても楽しみにしています。
私は三国志の中では曹操が好きです。
人を動かす力、能力はとても魅力的です。
しかし、ここまで冷酷人間であったとは・・・
知りませんでした( ̄□ ̄;)!!

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2008年03月18日 06:57に投稿されたエントリーのページです。

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